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ややこしい?GoogleグーグルアナリティクスとGoogleサーチコンソールの違い3選

違いを表すイラスト

ご自身のサイトを持っている方や、会社のWEB担当の方であれば聞いたことがあるであろう「Googleグーグルアナリティクス」と「Googleサーチコンソール」。
なんとなくWEBサイトの分析に使うものだと分かっているものの、それぞれの違いについて明確に説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、「何が違うの?グーグルアナリティクスとサーチコンソールの違い3選」と題して、2つのサービスの違いや特徴について説明をしてきます。

また、3つ目ではサイトを伸ばすために「じゃあ何をすればいいの?」といった疑問についても解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください!

2つの違いの基本の「キ」

基礎知識

Googleアナリティクス(GA)とサーチコンソール(GSC)の役割は根本的に異なります。

Googleアナリティクス(GA)は、あなたのWEBサイトに訪問したユーザーが、サイト内でどのような行動をとったかを追跡・分析する、いわばユーザー目線のツールです。

一方で、サーチコンソール(GSC)ではWEBサイトがGoogle検索エンジン上でどのように機能し、評価されているかをチェックする、いわばGoogle目線のツールです。

WEBサイトを実物する「お店」に例えると理解がしやすいのでおすすめです!

Googleアナリティクス (GA)は「お店の中で何が起きているか」を計測している。
Googleサーチコンソール (GSC)は「お店の外で何が起きているか」を計測している。

以降の解説では便宜上サーチコンソールアナリティクスの順で紹介していきます。

①役割が違う

ライトアップされているお店

Googleサーチコンソール (GSC)の役割は「サイトのパフォーマンス評価」

Googleに対する健康診断

Googleがあなたのサイトをクロール(巡回)できているか、インデックス(登録)できているか、サイト内に技術的なエラー(モバイル対応の問題、ページの読み込み速度など)がないかを報告します。

自分のお店(WEBサイト)がきちんと住所登録されているか、建物に欠陥がないかどうか。

検索結果での実績報告

どんなキーワードで検索結果に表示されたか(インプレッション)、そのうち何回クリックされたか、そして検索順位(平均掲載順位)といった、サイトにユーザーが訪れる前の検索エンジン上での実績を評価します。

自分のお店(WEBサイト)が外にいる人たちから「何回見られたのか」、「何回お店の門をくぐってくれたのか」

Googleアナリティクス (GA)の役割は「ユーザーの行動分析」

サイト内の行動追跡

ユーザーがどこから(参照元)サイトに流入したか、どのページを見たか、どれくらいの時間滞在したか、どのタイミングで離脱したか、そして最終的にコンバージョン(購入、問い合わせなど)に至ったかという一連の行動を分析します。

自分のお店(WEBサイト)の中に「どうやって入ってきたいのか」、「どんな商品(ページ)を見てくれたのか」、「何分滞在していたのか」

ビジネス成果の測定

サイトへのアクセスデータを基に、集客したトラフィックがビジネスの成果(売上、問い合わせ件数など)にどれだけ貢献しているかを詳細に測定します。

自分のお店(WEBサイト)の中で「何を買ってくれたのか」、「どんな人がいたのか」

②データが見られる期間と測定の基準が違う

PCのデータを見る男性

Googleサーチコンソール (GSC)

Googleサーチコンソール (GSC)では過去16ヶ月間の検索パフォーマンスデータを自動で保持・表示します。こちらはGoogle検索エンジン上での評価を重視しており、「クリック」(検索結果からサイトへ移動した回数)を基準に、検索エンジン側の処理を経てデータが反映されます。

自分のお店(WEBサイト)の外にある防犯カメラの録画を確認してるイメージ

Googleアナリティクス (GA)

Googleアナリティクス (GA)は、データの保持期間をユーザーが設定でき、設定期間を超えるとデータが自動削除されるため、長期的な分析にはデータのバックアップが必要となる場合があります。また、「セッション」(サイト訪問から離脱までの一連の行動)を基準として、ページを開いた瞬間に計測が始まり、ほぼリアルタイムでサイト内行動を分析します。

自分のお店(WEBサイト)の中で直接お客さんの行動を見ているイメージ

また、データの保持期間はデフォルト(初期設定)では2カ月になっており、設定を変更すると14カ月に延ばすことができます。
参考:GA4(Googleアナリティクス4)のデータ保持期間を2ヵ月から14ヵ月に変更する方法(外部サイト)

③サイトを伸ばすための実践的な活用法が違う

マーケティングを表すイラスト

Googleサーチコンソール (GSC) の活用法は集客と健全性の改善

Googleサーチコンソール (GSC) は、「お店の外」でのパフォーマンスと「お店の建物」の健康状態をチェックします。サイト改善の「きっかけ」を見つけるのが得意です。

活用目的具体的な活用方法
課題発見検索パフォーマンスで、表示回数が多いのにクリック率(CTR)が低いページを特定する
→ タイトルや説明文の改善が必要な可能性
集客戦略検索クエリレポートから、順位は低いが表示回数が多いキーワード(潜在的なチャンスキーワード)を見つける
→ そのキーワードでコンテンツ強化を図る
技術的な健全性チェックカバレッジレポートで、Googleにインデックスされていないページや、クロールエラーがないかをチェックする
→ SEOの土台を整える
モバイル対応モバイルユーザビリティレポートで、モバイルフレンドリーでないページがないかをチェックする。
施策効果測定修正したページのインデックス登録をGoogleにリクエストし、再評価を促す。

Googleアナリティクス (GA) の活用法は集客と健全性の改善

GAは、「お店の中」でのユーザーの行動ビジネス成果への貢献度をチェックします。集客したユーザーが「なぜ成果に至らなかったのか」という「原因」の深掘りが得意です。

活用目的具体的な活用方法
課題の深掘りGSCで見つけた低CTRのページや流入後の直帰率・離脱率をチェックする
→ ユーザーのニーズに合っているか、コンテンツ構成に問題がないかを探る
コンテンツ評価ページごとの滞在時間エンゲージメント率を分析し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツとそうでないものを区別する。
ビジネス成果の測定どの集客チャネル(検索、SNS、広告など)からのユーザーがコンバージョン(購入、問い合わせなど)に最も貢献しているかを分析し、予算配分の根拠とする。
ユーザーの流れの把握ユーザーがサイト内のどのページからどのページへ移動しているか(ジャーニー)を分析し、内部リンクの最適化や導線の改善に活かす。
キーワード戦略の深化GSCから連携した検索クエリデータを利用し、流入キーワードとコンバージョン率を紐付けて、成果につながるキーワードを強化する。

よくある質問

GoogleサーチコンソールはSEO対策に、Googleアナリティクスはコンバージョン改善に役立つと言われますが、なぜですか?

サーチコンソールは「検索順位を上げる」「検索から多くの人を呼び込む」ためのデータ(キーワード、表示順位、エラー)に強いため、SEO対策に直結します。アナリティクスは「訪れた人に目的の行動(購入・問い合わせなど)をしてもらう」ためのデータ(離脱箇所、滞在時間、コンバージョン率)に強いため、コンバージョン改善に役立ちます。

2つのツールを連携させるメリットは何ですか?

アナリティクス上で、通常は確認できない検索キーワードのデータ(サーチコンソールのデータ)を確認できるようになり、「どのキーワードで訪問し、サイト内でどのような行動を取ったか」という一連の流れを分析できるため、より詳細な改善施策を立てられるようになります。

GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールのデータは、なぜ完全に一致しないのですか?

主に計測のタイミングと仕組みが異なるためです。サーチコンソールは「Google検索が把握したデータ」、アナリティクスは「ユーザーがブラウザでページを読み込み、計測タグが動作したデータ」に基づいており、ボットによるアクセスやJavaScript・Cookieのブロック、データ処理のタイムラグなど、さまざまな要因で数値に差が生じます。

どちらか一方のツールだけを使えば、Webサイトの分析は十分ですか?

不十分です。集客(訪問前)の課題はサーチコンソールで、接客(訪問後)の課題はアナリティクスでしか見つけられないため、両方を連携して活用することで、初めて包括的かつ効果的なWebサイト改善が可能になります。

Googleアナリティクスで「検索クエリ(キーワード)」を見たい場合、Googleサーチコンソールとの連携は必須ですか?

はい、必須です。プライバシー保護の観点から、Googleアナリティクス単体では、ユーザーが検索して流入したキーワードの大部分は「(not provided)」として表示されます。サーチコンソールの連携によってのみ、実際の検索クエリデータがアナリティクスに提供されます。

サイトがGoogleの検索結果に正しく表示されているか(インデックス状況)を確認できるのはどちらのツールですか?

Googleサーチコンソールです。「カバレッジ」レポートや「URL検査」ツールで、ページがインデックスされているか、エラーで除外されていないかを確認・修正できます。

ユーザーがサイト内のどのページをよく見て、どこで離脱したかを確認できるのはどちらのツールですか?

Googleアナリティクスです。「行動」レポート(GA4ではエンゲージメントレポートなど)で、ページの閲覧数、直帰率、離脱率、遷移先などを詳細に分析できます。

サイトの表示速度やモバイルフレンドリーの状況(コアウェブバイタルなど)を確認できるのは主にどちらですか?

Googleサーチコンソールです。「コアウェブバイタル」レポートなどで、サイトの健全性に関する技術的な問題点を把握できます。

Webサイトにエラー(例: 404エラー、クロールエラー)が発生していないかを確認し、Googleに修正を促せるのはどちらのツールですか?

Googleサーチコンソールです。「カバレッジ」レポートでエラーを確認し、修正後には「インデックス登録をリクエスト」してGoogleに再クロールを促すことができます。

まだどちらも導入していません。サイト運営の初心者は、まずどちらから導入・確認すべきですか?

どちらも重要ですが、サイトの土台集客の状況を把握するために、まずはGoogleサーチコンソールから導入し、サイトが正しく検索エンジンに認識されているか、エラーがないかを確認することをおすすめします。その後にGoogleアナリティクスを導入し、ユーザー行動の分析に進むのが理想的です。

2つのツールのレポートのうち、最初にチェックすべき重要な指標は何ですか?

サーチコンソールでは、「検索パフォーマンス」レポートでクリック数と平均掲載順位を、「カバレッジ」レポートでエラーの有無を確認しましょう。アナリティクスでは、「トラフィック獲得」レポートで全体のアクセス数流入経路を確認するのが基本です。

Googleサーチコンソールで改善点を見つけた後、Googleアナリティクスではどのようなアクションにつなげれば良いですか?

サーチコンソールで「表示回数が多いのにクリック率が低いキーワード」を見つけたら、アナリティクスで「そのキーワードで流入したユーザーの行動」(直帰率や滞在時間)を分析します。直帰率が高ければ、コンテンツの内容ユーザーの意図が合っていない可能性があり、コンテンツ改善(リライト)の具体的な方針を立てるという流れになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「なんとなく違いはわかる」状態から、「それぞれの役割を理解し、使いこなせる」状態へ進むための具体的な知識を得ていただけたかと思います。

ウェブサイトを成長させる成功の鍵は、GSC(お店の外/集客)で「Googleからの評価」と「検索からの流入窓口」を徹底的に最適化し、GA(お店の中/改善)で「訪問後のユーザーの行動」を正確に把握して改善し続けるという、2つのツールを連携させた分析のサイクルを回し続けることです。

もし、「GAとGSCの連携はできたが、その後の具体的なデータ分析や改善施策の実行が難しい」「競合サイトに差をつけられず、どこから手を付けていいか分からない」と感じたのであれば、ぜひお気軽にデジタルマーケティングの専門家にご相談ください。貴社のウェブサイトが持つポテンシャルを最大限に引き出し、目標達成をサポートいたします。

まずはお気軽にご相談ください。