- コラム
Webが苦手な経営者でも失敗しないホームページ運営方法

ホームページはあるけれど、正直どう活用すればいいのか分からない。
社内にWEB担当者もいないし、制作会社に任せたままになっている。
そんな状態で悩んでいる中小企業の経営者は少なくありません。
特に、営業や現場を優先してきた会社ほど、WEBは「難しそう」「専門用語が多い」と感じやすい分野です。ただ、ホームページ運営は、技術を覚えることよりも考え方を整理することのほうが重要です。
この記事では、WEBが得意でない経営者や、WEB担当者がいない会社でも失敗しにくいホームページ運営の考え方を、実務視点でまとめます。名古屋エリアの中小企業からよくある相談内容をもとにしています。
目次
ホームページ運営がうまくいかない会社に共通する状態
うまくいっていないホームページには、いくつか共通点があります。
特別な失敗をしているわけではなく、「よくある状態」のまま止まっているケースがほとんどです。
- 作った当初の目的を誰も覚えていない
- 更新が止まって数年経っている
- 問い合わせが来ない理由が分からない
- 制作会社に聞きたいが、何を聞けばいいか分からない
こうした状態は、WEBが苦手だから起きているわけではありません。
多くの場合、判断基準が社内に存在しないことが原因です。
営業であれば「受注につながるか」、採用であれば「応募が来るか」という判断軸がありますが、ホームページではその軸が曖昧になりがちです。結果として、改善の話が出ても決断できず、現状維持が続きます。
まずは、失敗しているというより「止まっているだけ」という認識を持つことが大切です。
経営者が最低限押さえておきたいホームページの役割
ホームページ運営を考えるとき、細かいSEOやデザインの話に入る前に、役割を整理する必要があります。経営者が押さえておくべきポイントは多くありません。
- 会社が何をしているのかを正しく伝える
- 信頼できそうな会社だと感じてもらう
- 問い合わせや相談への入口になる
この3つが成立していれば、ホームページとして大きくズレてはいません。
名古屋の中小企業でも、「紹介営業が中心だからWEBは名刺代わりでいい」と考えているケースがあります。それ自体は間違いではありませんが、名刺代わりであっても情報が古かったり、内容が薄かったりすると、かえって不安を与えてしまいます。
経営者自身がコードを書く必要はありません。ただ、「誰に、何を伝える場所なのか」を言葉にできる状態にしておくと、制作会社や外部パートナーとのやり取りが一気に楽になります。
WEB担当者がいなくても回る運営体制の作り方
WEB担当者がいない会社で無理をして内製化を進めると、途中で止まりやすくなります。重要なのは、全部を自社でやろうとしないことです。
現実的な運営体制としては、次のような役割分担がおすすめです。
- 経営者:方向性と優先順位の判断
- 社内メンバー:素材提供(写真・実績・情報)
- 外部パートナー:設計・制作・改善提案
この形であれば、専門知識がなくても運営は可能です。
経営者は「更新するか・しないか」「何を強化するか」を判断するだけで十分です。
また、更新頻度についても誤解が多いですが、無理に毎月記事を書く必要はありません。
それよりも、サービス内容や実績ページが整理され、内容が現状と合っているかのほうが重要です。
WordPressを使っている場合、ブロックエディタで簡単な修正ができるようにしておくと、心理的なハードルも下がります。完璧を目指さず、止めない仕組みを意識することが失敗を防ぐポイントです。
外注で失敗しないために経営者が見るべきポイント
WEB制作やSEOを外注する際、「よく分からないから任せる」という姿勢は危険です。ただし、専門用語を理解する必要はありません。見るべきポイントはシンプルです。
- 目的を一緒に整理してくれるか
- 作業内容を噛み砕いて説明してくれるか
- 改善提案に理由があるか
特に注意したいのは、成果だけを強調する説明です。
検索順位やアクセス数だけを追いかけると、会社の実情と合わない施策になることがあります。
信頼できる制作会社は、「今の状態だと何が課題か」「何を優先するべきか」を言語化してくれます。名古屋周辺でも、対面やオンラインで丁寧に説明してくれる会社は多く、相性を確認することが重要です。
経営者がすべてを理解する必要はありませんが、「納得できる説明かどうか」は判断基準になります。
まとめ
WEBが苦手でも、考え方と体制を整えればホームページ運営は難しくありません。状況整理から始めたい方は、まずは気軽に相談してみてください。