- コラム
「紹介が減ってきた」と感じたらホームページで見直すべきポイント
「これまでは知人の紹介だけで仕事が回っていたのに、最近めっきり相談が減った」「紹介はされるけれど、成約に至るまでの時間が以前よりかかるようになった」といった悩みを抱える経営者の方は少なくありません。名古屋周辺でも、長年築いてきた信頼関係や口コミをベースに事業を継続してきた中小企業ほど、この変化を敏感に感じ取っています。
紹介が減る理由は、決して自社の会社のサービス品質が落ちたからではありません。大きな要因は、紹介を受ける側の「行動パターン」が変わったことにあります。以前であれば、信頼できる人からの紹介ならそのまま発注や契約に進むことが多かったのですが、今は違います。たとえ親しい人から「あそこはいいよ」と勧められても、相手はまずスマートフォンで社名を検索し、ホームページを確認します。そこで「今の自分たちの感覚に合わない」と判断されると、紹介の糸は静かに切れてしまうのです。
つまり、紹介という強力な営業ルートを維持するためには、ホームページ制作において「紹介された人が安心して問い合わせができる器」を用意しておく必要があります。紹介が減ったと感じる今こそ、自社のWebサイトが紹介者の顔に泥を塗るような状態になっていないか、あるいは相手の期待を裏切る見せ方になっていないかを見直す時期と言えるでしょう。
目次
紹介客の不安を払拭する「信頼の裏付け」を再構築する
紹介を受けたユーザーがサイトに訪れたとき、彼らが無意識に探しているのは「紹介者が言っていたことが本当かどうか」を証明する証拠です。紹介文句としてよくある「技術力が高い」「親身になってくれる」「実績が豊富」といった言葉が、ホームページ上で具体的に裏付けられていないと、ユーザーは「紹介されたけれど、意外と普通だな」「少し古い体質の会社なのかな」という違和感を覚えます。
特に、数年前にホームページ制作を行って以来、実績紹介のページが更新されていない場合は非常に危険です。最新の事例が3年前で止まっていると、ユーザーは「今はあまり忙しくないのだろうか」「最新のトレンドには疎いのかもしれない」という不安を抱きます。名古屋のような活気ある市場では、常に動いている活気のある会社に依頼したいという心理が強く働きます。止まった時計のようなサイトは、紹介客の熱量を一気に冷ましてしまうのです。
また、紹介者はあなたの会社の良いところを伝えてくれますが、細かい価格設定や契約の流れ、アフターサポートの内容までは説明してくれません。サイトを訪れた人が、そうした「聞きにくいけれど知っておきたい情報」にすぐたどり着ける設計になっているかどうかが、問い合わせの成否を分けます。
信頼を補強するために見直すべきコンテンツ
紹介客の背中を確実に押すためには、以下のような「客観的な事実」に基づいた情報を強化する必要があります。
- 直近1年以内の具体的な取引事例や施工実績を、写真や図解を交えて詳しく掲載する
- 紹介者が語りきれなかった「自社ならではのこだわり」を、スタッフの言葉で語る
- 問い合わせから納品、その後の保守管理までの流れをステップ形式で可視化する
- 実際の顧客がどのような悩みを持ち、どう解決されたかという対談形式のインタビュー
- 資格の保有状況や公的な認定、受賞歴など、第三者機関による評価の明示
こうした情報を整理しておくことで、紹介者はより自信を持ってあなたの会社を勧めることができるようになります。Webサイトが紹介者の営業活動を補完する「パンフレット以上の役割」を果たすようになると、紹介からの成約率は劇的に向上します。
スマートフォン対応と「今の時代」の感覚への最適化
紹介が減る、あるいは紹介されても決まらない原因の一つに、サイトの「古さ」からくる生理的な拒絶反応があります。今の40代以下のビジネスパーソンにとって、スマートフォンで正しく表示されないサイトや、デザインが10年以上前で止まっているサイトは、それだけで「ITリテラシーが低い」「コンプライアンスやセキュリティ意識が低い」という印象に直結してしまいます。
ホームページ制作において、レスポンシブデザイン(スマートフォン最適化)はもはやマナーです。紹介された人が移動中にスマホでサイトを開いたとき、文字が小さくて拡大しなければ読めなかったり、メニューがどこにあるか分からなかったりすれば、その瞬間に「面倒だな」と思われてしまいます。この「小さなストレス」の積み重ねが、紹介というせっかくのチャンスを台無しにしているのです。
また、デザインの流行も重要です。過度な装飾や、以前流行ったフラッシュアニメーションのような動きは、今の時代には不自然に映ります。清潔感があり、余白を活かした見やすいレイアウトに更新することは、会社の「鮮度」を保つことと同じ意味を持ちます。名古屋の競合他社が次々とWeb制作をアップデートしている中、自社だけが取り残されていないか客観的にチェックする必要があります。
スマートフォン閲覧におけるユーザー体験の改善点
今のユーザーがストレスを感じずにサイトを回遊できるよう、以下のポイントを改善してみてください。
- サイト全体の読み込み速度を上げ、待たされる感覚をなくす
- 電話ボタンや問い合わせフォームへのリンクを、親指が届く位置に固定配置する
- 全体的な文字サイズを16px程度に設定し、行間を適度に開けて読みやすくする
- 複雑な表組みや図版を、スマホの画面幅でも崩れないように調整する
- 専門用語を避け、一読して内容が理解できる平易な文章表現にリライトする
これらの改善は、単に見栄えを良くするためだけではなく、紹介客に対する「親切心」の表れでもあります。使い勝手の良いサイトは、それだけで「この会社は顧客のことを第一に考えている」というメッセージになります。デジタル上のおもてなしを徹底することが、紹介というアナログな信頼を維持する秘訣です。
「誰が対応してくれるのか」という人間味の発信
紹介案件において、顧客が最も重視しているのは「人」です。紹介者が「社長の〇〇さんは本当に頼りになるよ」と勧めてくれた場合、顧客はホームページでその〇〇さんの顔や考え方を確認したいと考えます。しかし、多くの企業サイトは無機質な会社案内に終始しており、実際に誰がどのように仕事に取り組んでいるのかが見えてきません。
WEB制作の過程で、代表者の顔写真やメッセージ、スタッフ紹介のページを充実させることは、紹介客の安心感を醸成する上で非常に効果的です。特に、中小企業の場合は「組織」としての信頼よりも「個人」としての信頼が先行することが多いため、個々のメンバーの専門性や人間性が伝わるコンテンツは、何よりも強力な営業ツールになります。
名古屋のビジネス文化においても、顔の見える関係性は非常に重視されます。サイト上で事前に「会ったこともないけれど、知っているような感覚」を作っておくことができれば、初めての面談の際も心理的なハードルが下がり、スムーズに本題に入ることができます。
人間味を感じさせるサイト運営の工夫
会社としての信頼を、個人の信頼へと繋げるためには、以下のような発信を取り入れてみてください。
- 代表者がどのような理念で会社を興し、何を守り続けているのかという創業ストーリー
- 実際に現場を担当するスタッフ一人ひとりの、仕事に対する想いや得意分野の紹介
- 社内の雰囲気が伝わる、加工しすぎていない自然な仕事風景の写真や動画
- 専門知識を噛み砕いて解説する、担当者ごとの署名入り技術コラムやブログ
- お客様との打ち合わせの様子など、サービス提供の舞台裏を見せるコンテンツ
これらは、一度作って終わりではなく、定期的に更新し続けることで「今も元気に活動している」という生存証明になります。紹介客は、あなたの会社の「今の熱量」を知りたがっています。その熱量をデジタルという媒体を通じて正しく伝えることが、紹介を途絶えさせないための確実な手段です。
検索エンジン(SEO)と紹介の関係性を再定義する
「紹介があるからSEO対策は不要だ」と考えるのは大きな間違いです。実は、SEOと紹介は密接に関係しています。紹介された人が社名で検索したときに、公式サイトが一番上に表示されない、あるいは全く別の同名他社の情報が出てきてしまうといった状況は、紹介客を迷わせ、不安にさせます。
また、適切なSEO対策を行って特定のキーワード(例えば「名古屋 〇〇相談」など)で自社が上位に表示されていれば、紹介を受けた人は「ああ、やっぱりこの業界で有名な会社なんだな」と、紹介者の言葉を再確認し、納得します。検索結果での順位は、今の時代、一種の「社会的な証明」として機能しているのです。
ホームページ制作を行う際には、社名での検索結果を独占することはもちろん、自社の強みに関連する言葉で正しくヒットするような設計を心がけるべきです。紹介を待つだけの受動的な姿勢から、紹介された人が自社を見つけやすく、かつその信頼を強固にする能動的なWeb活用へとシフトすることが求められています。
Web活用の精度を高めるための継続的な取り組み
紹介の質と量を安定させるために、中長期的に取り組むべき項目を整理します。
- 自社の社名や主要サービス名で検索した際、意図した通りの情報が表示されるか定期的に確認する
- Googleビジネスプロフィールなどの外部ツールも活用し、口コミの管理や情報の正確性を保つ
- アクセス解析を行い、紹介客と思われるユーザーがどのページを長く見ているか分析する
- 紹介者の属性に合わせて、特定の悩みに特化したランディングページなどを用意しておく
- 定期的にサイトの動作確認を行い、リンク切れやフォームの不具合を放置しない
紹介が減ったという事実は、市場のニーズと自社のWebでの見せ方に「ズレ」が生じているというサインです。そのズレを放置せず、今の顧客の目線に合わせて丁寧に修正していくことで、ホームページは再び紹介案件を次々と呼び込む強力な磁石となります。紹介という素晴らしい資産を活かし続けるために、今のサイトが最高のプレゼンを行えているか、今一度問い直してみてください。
まとめ
紹介が減ってきたと感じるのは、紹介を受けた人がホームページを見て「期待外れ」と感じて離脱しているからかもしれません。今の時代に合った見やすさ、具体的な実績の更新、そして働く人の体温が伝わるコンテンツ。これらを一つずつ見直すことで、ホームページは紹介を加速させる最高のパートナーに変わります。
投稿者プロフィール

株式会社デジタルダイブ サービス担当者
1995年に愛知県で創業したホームページ制作会社です。
名古屋をはじめ、東京や大阪を拠点に全国の企業・官公庁の Web サイトを多数手掛け、幅広い分野で制作実績を積み重ねてきました。
創業以来、専門性の高いクリエイティブで信頼を築いています。
また、webデザインをはじめとしたクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO名古屋」を運営しています。
【許認可】
一般社団法人 日本Web協会、日本セイバーメトリクス協会(理事)、愛知県「あいちロボット産業クラスター推進協議会」(無人飛行ロボット活用WG)、JETRO(日本貿易振興機構)、名古屋市 SDGs 推進プラットフォーム 他
【有資格】
愛知県 競争入札参加資格、名古屋市 競争入札参加資格、全国 競争入札参加資格、全省庁 競争入札参加資格 他