- コラム
「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示された時の対処法
Webサイトを開こうとしたら、突然「この接続ではプライバシーが保護されません」という警告画面が表示されて驚いた経験はありませんか?
この警告が出ると「このまま開いても大丈夫?」「ウイルスに感染する?」と不安になる方も多いと思います。しかし、原因によっては危険なサイトとは無関係の場合もあり、適切に対処することが大切です。
この記事では、この警告が表示される原因・安全かどうかの判断方法・具体的な対処法をわかりやすく解説します。
目次
「この接続ではプライバシーが保護されません」とはどういう意味?
この警告は、主にGoogle Chromeで表示されるメッセージで、アクセスしようとしているWebサイトのSSL証明書に問題があることを意味します。
SSLとは、ブラウザとWebサイトの間でやり取りするデータを暗号化する仕組みのことです。アドレスバーに「https://」と表示されているサイトはSSLで保護されており、通信内容が第三者に盗み見られにくい状態になっています。
SSL証明書に問題があるとは、具体的には以下のような状態です。
- 証明書の有効期限が切れている
- 証明書が信頼できる機関によって発行されたものではない
- 証明書の内容とサイトのドメインが一致しない
- 通信経路上で何者かが介入している可能性がある(中間者攻撃)
ブラウザはこうした問題を検出すると、ユーザーを守るために警告を表示する仕組みになっています。
この警告は必ずしも「危険なサイト」とは限らない
警告が表示されると危険なサイトだと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。原因によっては、信頼できる普通のサイトでも表示されることがあります。
サイト側が原因のケース
- SSL証明書の有効期限が切れたまま更新されていない(サイト管理者の対応漏れ)
- SSL証明書の設定が正しく行われていない
自分の端末・環境が原因のケース
- パソコン・スマートフォンの日時設定がズレている
- 使用しているネットワーク(公共のWi-Fiなど)に問題がある
- ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトの干渉
つまり、「サイトが危険だから」ではなく「自分の端末や環境の設定に問題があるから」警告が出ているケースも多くあります。まずは原因を確認することが大切です。
対処法①|端末の日時設定を確認する
もっとも見落とされがちで、かつよくある原因が端末の日時設定のズレです。
SSL証明書には有効期限があり、ブラウザは端末の日時を参照して証明書が有効かどうかを判断します。端末の日時が大幅にズレていると、有効な証明書でも「期限切れ」と誤判定されて警告が表示されます。
Windowsの場合 タスクバーの時計を右クリック→「日付と時刻の調整」→「時刻を自動的に設定する」がオンになっているか確認する。オフになっていた場合はオンに切り替え、「今すぐ同期」をクリックする。
Macの場合 「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」→「日付と時刻を自動的に設定」がオンになっているか確認する。
iPhone・Androidの場合 「設定」→「一般」(iPhoneの場合)または「設定」→「システム」→「日付と時刻」(Androidの場合)→「自動設定」がオンになっているか確認する。
日時を自動設定に変更してからページを再読み込みすると、警告が解消されるケースがよくあります。
対処法②|ブラウザのキャッシュ・Cookieを削除する
ブラウザに古いキャッシュやCookieが残っていることで、SSL証明書の検証に問題が生じる場合があります。キャッシュとCookieを削除してから再度アクセスしてみましょう。
Chromeの場合 「Ctrl+Shift+Delete(Cmd+Shift+Delete)」を押す→「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる→「データを削除」をクリックする。
削除後はWebサービスのログイン状態がリセットされる場合があるため、パスワードを手元に用意してから操作するとスムーズです。
対処法③|別のネットワークに切り替える
カフェや駅などの公共Wi-Fi(フリーWi-Fi)を使っている場合、ネットワーク自体に問題があり警告が表示されることがあります。
公共Wi-Fiは通信が暗号化されていないものも多く、悪意のある第三者が通信に割り込む「中間者攻撃」のリスクが高まります。こうした環境では、ブラウザが積極的に警告を表示することがあります。
自宅のWi-Fiやスマートフォンのモバイル通信(4G・5G)に切り替えてから再度アクセスしてみましょう。ネットワークを変えるだけで警告が解消される場合は、もとのネットワークに問題があったと判断できます。
対処法④|ブラウザ・OSを最新バージョンに更新する
ブラウザやOSが古いバージョンのままだと、新しいSSL証明書の形式に対応しておらず警告が表示されることがあります。
ChromeやEdgeは定期的に自動更新されますが、更新が保留中になっている場合があります。
Chromeの更新確認方法 右上の「⋮」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を開くと、現在のバージョンと更新状況が確認できます。更新がある場合はここから適用できます。
OSの更新も合わせて確認しましょう。WindowsはWindowsUpdateから、MacはシステムアップデートからOSを最新の状態に保つことができます。
対処法⑤|セキュリティソフトの設定を確認する
ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトがSSL通信を監視・フィルタリングする機能を持っている場合、その動作が原因で警告が表示されることがあります。
セキュリティソフトを一時的に無効にしてから再度アクセスしてみましょう。警告が解消された場合は、セキュリティソフトの設定でSSLスキャン機能をオフにするか、対象サイトを例外として登録することで解決できます。
ただし、セキュリティソフトを無効にしている間はリスクが高まるため、確認後はすぐに有効に戻すことを忘れずに。
それでも解消しない場合:警告を無視してアクセスすべきか?
対処法を試しても警告が解消されない場合、「それでもアクセスしたい」と思う場面もあるかもしれません。その際の判断基準を整理しておきます。
アクセスしても比較的問題が少いケース
- 日常的に使っている信頼できるサイトで、突然警告が出た場合(証明書の更新漏れの可能性)
- 社内システムや自社で管理しているサイトで警告が出た場合
アクセスを避けるべきケース
- 見覚えのないURLや、普段使っていないサイトで警告が出た場合
- パスワードやクレジットカード番号などの入力を求めるページで警告が出た場合
- フィッシング詐欺が疑われる内容(「当選しました」「アカウントが停止されます」など)の場合
Chromeで警告を無視してアクセスする場合は、警告画面の下部にある「詳細設定」→「〇〇にアクセスする(安全ではありません)」をクリックします。ただし、個人情報や決済情報の入力は絶対に行わないようにしましょう。
【サイト運営者向け】警告が出ないようにするための対処法
自社のWebサイトで訪問者に警告が表示されてしまっている場合、ビジネスの信頼性に大きく影響します。以下の点を確認・対応しましょう。
SSL証明書の有効期限を確認・更新する SSL証明書には有効期限があります(多くは1年)。期限切れになると訪問者全員に警告が表示されます。契約しているサーバー会社やSSL証明書の管理画面から有効期限を確認し、期限が迫っている場合は更新手続きを行いましょう。
SSL証明書が正しく設定されているか確認する 証明書を更新・取得しても、サーバーへの設定が正しく行われていないと警告が出続けます。設定に自信がない場合は、Web制作会社やサーバー管理者に確認を依頼しましょう。
「https://」でのアクセスに統一する サイト内に「http://」のリンクが混在していると、一部のページで警告が表示されることがあります。すべてのリンクを「https://」に統一し、「http://」へのアクセスを「https://」に自動転送(リダイレクト)する設定を行いましょう。
定期的に警告が出ていないかチェックする 自分のサイトに定期的にアクセスして、警告が表示されていないかを確認する習慣をつけましょう。Googleサーチコンソールでもセキュリティの問題が通知される場合があります。
まとめ
「この接続ではプライバシーが保護されません」という警告が表示された時の対処法をまとめます。
- 端末の日時設定を確認する:自動設定をオンにして時刻を同期する
- キャッシュ・Cookieを削除する:ブラウザの古いデータが原因の場合がある
- 別のネットワークに切り替える:公共Wi-Fiが原因の場合はモバイル通信に切り替える
- ブラウザ・OSを最新版に更新する:古いバージョンが証明書に対応していない場合がある
- セキュリティソフトの設定を確認する:SSL監視機能が干渉している場合がある
- 警告を無視する場合は慎重に:個人情報・決済情報の入力は絶対に行わない
警告が表示されても慌てず、まず端末の日時設定とネットワークを確認することから始めてみてください。多くのケースはこれで解決できます。
「自社のWebサイトでSSLの警告が出ている」「https化やセキュリティ対策を進めたい」というご相談は、お気軽にお問い合わせください。 サイトのセキュリティ改善から運用サポートまで、貴社のWeb環境を整えるお手伝いをします。