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ホームページの「お知らせ」の書き方|更新が止まって見えないコツ

ホームページの「お知らせ」の書き方|更新が止まって見えないコツ

「最新情報」の欄に、1年以上前の日付が並んでいる——あなたの会社のホームページ、そうなっていませんか?

「書くことがない」「毎回何を書けばいいかわからない」「気づいたら数ヶ月放置してしまっていた」。こうした悩みは、Web担当者の間でとても多く聞かれます。

しかし実は、「お知らせ」の更新が止まることには、思った以上のデメリットが潜んでいます。そして更新を続けるためのコツは、がんばって書くことではなく、仕組みをつくることにあります。

この記事では、お知らせが更新されないことの問題点から、ネタの見つけ方・書き方のコツ・継続するための運用ルールまで、Web制作に携わってきた視点で丁寧に解説します。

「お知らせ」が止まると何が起きるのか

「お知らせ」の欄が古いまま放置されていても、会社の業務に支障はないと感じている方も多いかもしれません。しかし、サイトを訪れた人の目線に立つと、話は変わってきます。

「この会社、まだ営業しているの?」と思われる

最終更新が1年以上前だと、初めてサイトを訪れた人は「もう廃業しているのでは?」という印象を持つことがあります。問い合わせをためらわれるだけでなく、そもそも候補から外されてしまうリスクがあります。

BtoB取引では、発注前に必ずと言っていいほどホームページを確認されます。「お知らせが止まっている会社」は、信頼性の面で同業他社に差をつけられてしまうのです。

SEOにじわじわ影響する

Googleは「新鮮なコンテンツ」を一定程度評価します。更新が長期間止まったサイトは、クロールの頻度が下がり、結果的に検索順位に悪影響を及ぼすことがあります。

特に、競合が定期的にコンテンツを更新している場合、放置したままでは相対的に不利になっていきます。毎回大きな記事を書かなくても、定期的に何かしらの更新をすることがSEOの観点でも重要です。

リピーターが戻ってこなくなる

一度サイトを訪れてくれたユーザーが「また見に来よう」と思うのは、そこに新しい情報があることが期待できるからです。何度来ても内容が変わらないサイトには、再訪問の理由がありません。

「お知らせ」はシンプルな機能ですが、サイトに”生きている感”を与える重要な役割を担っています。

「書くことがない」は本当か?ネタの見つけ方

「うちの会社はそんなに発信することがない」——そう思っている方がほとんどですが、実際には書けることが意外と多くあります。視点を変えれば、ネタは日常の中にたくさん眠っています。

ネタのカテゴリを先に決めておく

お知らせの内容を「告知・お礼・お役立ち情報」の3種類に分けて考えると、書くべきことが見えやすくなります。

告知系(情報を伝える)

  • 営業時間・定休日のお知らせ
  • 年末年始・GW・お盆の休業日案内
  • 担当者変更・組織変更のご案内
  • 新サービス・新商品の開始
  • キャンペーン・セールのお知らせ
  • セミナー・イベントへの参加・登壇情報
  • メディア掲載・取材のお知らせ
  • 採用募集のご案内

実績・お礼系(信頼を積み上げる)

  • 導入事例・実績のご紹介
  • 受賞・認定のお知らせ
  • 創業記念・周年のご挨拶
  • お客様の声・アンケート結果のご報告

お役立ち情報系(価値を提供する)

  • 業界トレンドや法改正の解説
  • よくある質問とその回答
  • 季節に関連した自社サービスの活用方法
  • スタッフ紹介・社内の取り組み紹介

このように並べてみると、何かしら書けることが見つかるはずです。最初から「良い記事を書こう」と思わず、「情報を共有する」という感覚で書くことがポイントです。

季節・年間カレンダーを活用する

年間を通じて「必ず書けるネタ」をあらかじめ洗い出しておくと、更新が止まりにくくなります。

時期書けるお知らせの例
1月新年のご挨拶、年始営業開始のお知らせ
3月年度末のご挨拶、新年度に向けたご案内
4月新年度スタート、新しいサービス・料金改定など
7〜8月夏季休業のお知らせ、夏のキャンペーン情報
10月秋の特集、下期スタートのご案内
12月年末のご挨拶、年末年始休業のお知らせ

この「季節ネタ」だけでも、年間6〜8回の更新が自動的に確保されます。月1回の更新を目指しているなら、それだけでほぼ半分は埋まる計算です。

読まれる「お知らせ」の書き方

ネタが見つかっても、「どう書けばいいかわからない」という壁にぶつかることがあります。お知らせは長文記事を書く必要はありませんが、いくつかのポイントを押さえるだけでぐっと読みやすくなります。

基本の構成は「タイトル→本文→行動を促す一言」

お知らせの構成はシンプルに3つで考えましょう。

① タイトル:何のお知らせかが一目でわかる言葉を使う

良い例:「2025年 年末年始の休業日について」「新サービス『〇〇』提供開始のお知らせ」

悪い例:「重要なお知らせ」「ご案内」(何の話かわからない)

② 本文:5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どうする)を意識して書く

長文である必要はありません。要点が伝われば3〜5行でも十分です。書いた後に「読んだ人が何をすべきかわかるか」を確認しましょう。

③ 行動を促す一言(CTA):次にどうすればいいかを伝える

詳細はこちら・お問い合わせはこちら・詳しくはお電話ください、など。読んだ後の行動を迷わせないための一言を添えるだけで、問い合わせにつながりやすくなります。

文体は「ていねいすぎず、フランクすぎず」

ホームページのお知らせは、基本的に丁寧語・敬語で書くのが原則です。ただし過度に硬くなりすぎると読みにくくなります。

「誠に勝手ながら」「何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます」といった定型文は、1つの文章に重ねすぎると威圧感が出ます。必要な場所だけ使い、全体的には読みやすい自然な文体を心がけましょう。

業種や会社のトーン・マナーによっても適切なスタイルは異なります。BtoCでカジュアルな業種なら、少し柔らかめの文体でも問題ありません。大切なのはサイト全体のトーンと統一されているかどうかです。

短くてもいい。でも「伝わる」ことが最優先

「お知らせを書く=長い文章を書かなければいけない」という思い込みが、更新の足かせになっています。

休業日のお知らせなら3行、新商品のお知らせなら5行で十分です。むしろ長すぎると読まれない可能性が高くなります。「簡潔に、しかし必要な情報はすべて入れる」を意識しましょう。

よくある「書き方の失敗」と改善例

実際のホームページでよく見かける、改善したいお知らせのパターンを紹介します。

失敗① 日付だけで内容がわからないタイトル

NG例

2026.06.01 お知らせ

改善例

2026.06.01 6月の定休日変更のお知らせ(毎週水曜→第2・第4水曜に変更)

タイトルに内容の要点が入るだけで、一覧ページで見たときの情報量がまったく変わります。

失敗② 会社都合の「お断り文」のみで終わる

NG例

誠に勝手ながら、7月15日〜17日は夏季休暇をいただきます。ご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。

改善例

誠に勝手ながら、下記の期間を夏季休暇とさせていただきます。

【休業期間】2025年7月15日(火)〜 7月17日(木) ※7月18日(金)より通常営業いたします。

休業期間中のお問い合わせは、メールにて受け付けております。7月18日以降、順次ご返信いたします。 ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

「いつから通常営業するか」「休業中の問い合わせ対応方法」など、読んだ人が知りたい情報を追記するだけで、ずっと親切な内容になります。

失敗③ リンクも画像もないテキストのみ

お知らせと関連するサービスページや問い合わせフォームへのリンクを入れるだけで、サイト内の回遊率と問い合わせ率が上がります。

「新サービスのお知らせ」なら、本文の最後にサービス詳細ページへのリンクを。「採用情報のお知らせ」なら、採用ページへの誘導を入れましょう。お知らせ単体で完結させず、次のアクションへの橋渡しを意識することが重要です。

「継続できない」を防ぐ運用のしくみ

「書き方はわかった。でも続かないんです」という声もよく聞きます。運用が止まる原因の多くは、意欲の問題ではなく仕組みの問題です。

ルール① 更新頻度の目標は「月1〜2回」からスタート

最初から「週1回更新する!」と意気込むと、続かなくなります。まずは月1〜2回を目標に設定しましょう。年間12〜24件の更新があれば、サイトに十分な「生きている感」が出ます。

「週1回でないとSEOに効かない」と思われがちですが、中小企業のホームページにおいては月1〜2回の定期更新でも十分な効果が期待できます。頻度より継続性が重要です。

ルール② 「書く日」をカレンダーに先に入れてしまう

更新が止まる最大の理由は「後でやろう」と思い続けることです。毎月第一営業日、または月末など、更新日をあらかじめカレンダーに入れておくだけで、実施率が大きく変わります。

担当者が複数いる場合は、当番制にするのも有効です。一人に負担を集中させず、「今月は〇〇さんの担当」と決めておけば属人化も防げます。

ルール③ テンプレートを用意しておく

毎回ゼロから書こうとするから、書くのが億劫になります。休業日のお知らせ、新商品のお知らせ、採用情報のお知らせ——よく使うパターンの文章テンプレートを社内で共有しておくと、担当者の負担が大幅に減ります。

テンプレート例(休業日のお知らせ)

【タイトル】〇〇〇〇年 □□□□休業のお知らせ

平素より大変お世話になっております。

誠に勝手ながら、下記の期間を〔夏季休暇 / 年末年始 / 創立記念日〕とさせていただきます。

【休業期間】
〇〇〇〇年〇月〇日(〇)〜 〇月〇日(〇)
※〇月〇日(〇)より通常営業いたします。

休業期間中のお問い合わせはメールにてお受けしております。
〔メールアドレス〕
※ご返信は〇月〇日以降となります。

ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

このような型をいくつか用意しておくだけで、「書くハードル」がぐっと下がります。

ルール④ 書けるときに「ストック」しておく

時間のあるときにまとめて2〜3本下書きしておき、適切なタイミングで公開する「ストック運用」も有効です。WordPressなどのCMSには予約投稿機能があります。週初めにまとめて3本書いて、週1回ずつ予約投稿する——このような運用に切り替えると、毎週「書かなきゃ」というプレッシャーから解放されます。

お知らせの「見せ方」にも気を配る

書く内容だけでなく、どう見せるかもお知らせの印象を左右します。

カテゴリを分類してタグをつける

「お知らせ」「新商品情報」「採用情報」「お役立ち情報」などカテゴリを分けておくと、ユーザーが必要な情報を見つけやすくなります。一覧ページが整理されて見える効果もあり、更新が多いサイトと感じさせることができます。

古い情報の扱いに注意する

「〇〇キャンペーン実施中!」という記事がいつまでも残っていると、新規訪問者が混乱します。期限のある情報は、終了後に削除するか「終了しました」と追記する運用ルールを決めておきましょう。

サイトの信頼性は、最新情報だけでなく古い情報の適切な管理によっても左右されます。

トップページへの表示件数を確認する

多くのサイトでは、トップページに「お知らせ」の最新件数(3〜5件)が表示される設計になっています。ここに表示される情報が古いと、サイト全体の印象に直結します。

月1〜2回の更新でも、トップページの「お知らせ欄」が常に直近2〜3ヶ月以内の情報で埋まっている状態を保つことを意識しましょう。

まとめ:「お知らせ」はサイトの”体温計”

お知らせの更新頻度は、ホームページが生きているかどうかを示す「体温計」のようなものです。発信の内容が大きくなくても、定期的に更新されていること自体がサイトの信頼性を支えます

今回紹介したポイントをまとめます。

  • 更新が止まると、信頼・SEO・リピート訪問のすべてに悪影響が出る
  • ネタは「告知・実績・お役立ち」の3種類で考えると見つかりやすい
  • 書き方の基本は「タイトル→本文→次の行動を促す一言」
  • 更新日をカレンダーに先に入れ、テンプレートを用意して仕組み化する
  • 古い情報の管理とトップページの表示内容にも気を配る

完璧な記事を書こうとしなくてもかまいません。まずは今月中に1本、お知らせを更新してみることから始めてみてください。

「お知らせの更新はしたいけれど、そもそもサイトの運用体制から見直したい」というお悩みは、お気軽にご相談ください。 更新がしやすいサイト設計から、継続的なWeb運用のサポートまで、貴社の状況に合わせてご提案いたします。